債務整理の記録〜任意整理から個人再生へ〜

仮想通貨、FX、ギャンブルなど家族に内緒で借金して返せなくなった底辺の話です。

任意整理の費用を積み立てる

債権者からの請求や督促が直接自分に来なくなり、少し気持ちが楽になったような気がしても支払は続けていかなければなりません。


専門家への費用を…


受任通知発送約半年をかけて費用を積み立てていきます。債権者1社あたり5万円(高くね?)で10数社あったのでざっと50万円…(個人再生は40万円)


積み立てている間に専門家は債権者と和解の交渉をしていくそうですが、自分の借入は最近のものばかりなので過払利息で債務を減額することは期待できず、一般的な和解で単に元金のみを無利息で5年60回払いで返済するという内容だったのではないかと思います。中には7年で和解案を出してきた債権者もいたそうです。


毎月積み立てる金額は債務総額を60で割った金額で最終回で費用総額になるよう調整されました。これは債権者との和解後に支払っていく金額を想定していて、先ほどの無利息で5年60回払いで任意整理するにはこの費用の積み立てが本番前のトレーニングという意味でもありました。


単純にそれまでのそれぞれの毎月の返済額が元金のみになるのであれば利息がかからない分支払は楽になりその間家計を立て直すわけですが、目先の返済のために借金を借金で返すという自転車操業をしていた自分には元金だけになっても副業の収入だけでは無理がある金額でした。


それでも月によっては絶対に手を付けてはいけないと決めていたお金(保険)からも間に合わせるなどしてどうにか専門家への費用は積み立てることができました。


そして同時にそこから始まる任意整理の5年間がとても難しく、無理なんじゃないかと心が折れました。









債務整理をしなかった借入

任意整理をするまで自身の借入先は10社チョイあり、毎月の返済日も2日だったり10日だったり25日だったりほぼ毎週、毎日が自転車操業でした。


任意整理後は毎月末に専門家への報酬(積立)を1回払うのと、任意整理をしなかったカードの支払になったので少しは冷静になる時間ができて気持ちに余裕が出てきました。(資金作りには余裕なし)



この任意整理をしなかったカードについて



まず住宅ローンを返済しているメインバンクのカードローンとそこのクレジットカード

この2枚は給与振込であり住宅ローンもあり、勤務先のメインバンクでもあり、お付き合いで作ってしまって使わずにタンスの奥にしまっていたのですが、自転車操業が火の車になると家族に内緒でこっそり持ち出して使ってしまっていたのです。これを任意整理整理してしまうと何かとまずい(理由は後で更新します)ので専門家からは「不介入」としました。


それともう1枚はいわゆる隠し口座というやつです。ネットバンクなのですが、口座とセットでクレカを作ってしまい、極度枠は小さかったのですが自転車操業でちょっと足りないときとかに一時的に借りては戻すような役割でした。

また、メインバンクのクレカについては引落日に口座から引落しがされてしまうと記帳してすぐバレるので、カードの締日以降に翌月の引落金額が確定し、口座振替の依頼が確定する前の数日間の間に電話で振込む日の時点の金額を聞いて即振込むという小細工をするために残していました。(引落日前に前倒しで払うと若干金利相当分が日割計算され安くなるというメリット?もありました)


ただ、既に専門家より別の債権者に受任通知が届いた時点で私の個人信用情報には「異動」と載せられている(いわゆるブラックリスト)ので、カードの更新時期が来れば任意整理をしていないカード会社は更新の審査でこれを見て新しいカードを作ってくれないのは確実ですので、今更ですがあまり意味のない余計なことだったなと反省しています。







受任通知発送で返済も督促もストップ、しかし…

本当に任意整理でよかったのか気持ちがモヤモヤしながら専門家への委任状を発送しました。


こういうときの書類のやり取りですが、やはり自分への郵便物から内緒の借金がバレると債務整理の意味がないので、郵便物は自宅に配達する直前に郵便局で「局留め」としてもらいました。到達後1週間以内くらいに自分で郵便局に出向いて受け取るという方法です。


他に郵便物が届かないようにするには委任状みたいに自分で署名捺印して返送するようなやつはPDFとかでメールで送ってもらい、自分で印刷して必要箇所に署名捺印して返送ということもできると思います。こちらの方が相手にしてみればわざわざ切手を貼って送るという手間も費用も省けますし、受け取る側としてもいちいち郵便物へ行かなくていいのでこちらの方がいいかもしれません。


話は戻って債権者は専門家から受任通知が届くと債務者本人へ直接支払の督促ができなくなります。電話や督促状などの郵便物は全て専門家を通さなければならなくなるので、内緒の借入については自分さえ気をつけていればまずバレないということになります。もちろん和解までの間は借入金の返済もストップとなるのでこの間に家計を立て直すという期間に入ります。


自分の場合は借入金の返済をしない代わりに専門家への報酬を半年かけて積み立てなければならなかったので、それまでの自転車操業はもうしなくてよくなり返済額は軽減され少し気が楽になったように感じましたが、それでも毎月払うべき金額は相当苦しかったです…



そして受任通知が発送されても決して油断してはいけません



一部の債権者からは行き違いの督促状が届くことがあります。実際に自分には専門家へ依頼した直後に督促の電話があり、専門の有資格者へ債務整理の依頼をしたという旨を伝えると「受任通知が届くまでは督促の電話をしますし、既に郵便物も発送しております。」という対応。

慌てて定時で仕事をやっつけてさっさと帰り、まずは郵便受けをチェックするというドキドキな日々がしばらく続きました。


結局、債務整理を依頼すれば全てが終わるというわけでなく、依頼した債務についてはもう借入ができなくなったというだけで、まだまだ先は長いということです