債務整理の記録〜任意整理から個人再生へ〜

仮想通貨、FX、ギャンブルなど家族に内緒で借金して返せなくなった底辺の話です。

多重債務者の個人信用情報

深夜のアルバイトで少し収入が増えてもサロンの会費や勝てないFXで瞬時に消えてしまっていたため、結局のところ毎月の支払いは返済して空いた利用枠から再び借金して返済に充てるという自転車操業から抜け出せないでいました。


恐らく最も周りが見えなくなっていた時期はこの頃だったと思います。もうお金のやり繰りがわけわかんねーって…


その頃になっておまとめローンとか不動産有担保ローンとか、とにかく借入を一本化して毎月の返済額を減らせないものかネット上を駆けずり回っていました


残念ながら審査は通りませんでした…


借入が年収を超えていれば当然ですよね…


今となってはもう汚れに汚れたブラックリストの自分ですが、当時は自分の個人信用情報がどうなっているのかちょっと気になって自分で開示請求をしたことがありました。


意外にもスマホからでも簡単に見れてしまうので驚きました


クレカが必要だったと思いますが、費用は1,000円位?で自分の借入の状況を全て閲覧できるのです。


会社にもよりますが、限度額や直近の残高、返済の履歴等改めて自分のしてしまったことの愚かさを思い知りました。3ヶ月延滞やまだ債務整理の手続きをしていなかったので事故情報は載っていませんでしたが


こんなに借りていたんだ…


今開示すれば自分は債務整理をしたことによって「異動」と載ってしまっています。これが消えない限り新規の借入はできませんし、クレカを持つこともできません。


また、この個人信用情報には「借入の申込があったので信用調査をしましたよー」という履歴(6ヶ月以内だったかな?)も残ってしまうので、短い期間で安易に何社も新規借入の申込をしてしまうと少なからず審査に影響が出てしまうのではないかと思います。「あ、多分こいつは何社からも否決になってるな…じゃあうちも危ないから否決にしよう」とか


じゃあ個人信用情報が汚れていなければ同時に何社にも申し込んだらいけるんじゃね?とかも…


毎月の返済が追いつかず、新しいカードを申し込んで否決になり、別なところに申し込んでも結果は同じだろうと諦めがついたときではもう詰んでいたのですが、もっと早い段階でどうにかできていたんじゃないかと思うとやっぱり後悔しかないです。






借金を返済するために

借金を借金で返済する日々というものはそう長続きするわけがありません。


収入を増やそうとFXの有料サロンに入るからには会費が必要、やるからには最低でも会費以上の収益を出さなければならない。更にはある程度の元手となる資金がないことには一発逆転どころか返済に充てられない…


となると固定的な収入もほしい


副業でバイトするか…


とその頃より少し前から深夜のアルバイトを始めていました。日中は本業で比較的自分の裁量で仕事ができるとはいえ、ずっとチャートを眺めるようなことはできないのでトレードは主に夜中〜明け方のどこかでやっていました。日本人が寝ている間に外国の意地悪な大口トレーダーが何か仕掛けてくるという思い込みがあったからです。


寝ショート(ロング)で焼かれた


という失敗を繰り返さないために


今思えば証拠金に余裕などないくせにハイレバでストップもかけずに寝ポジなんてどういう神経していたんでしょうね…頭がおかしいとか、病気とか、そういうレベルを超えてしまっていますね



トレードは夜中だけ


証拠金維持率は最低でも500%


仕事やバイトでチャートが見れなくなるときは必ずストップをかける


こまめに利確して元金を回収したらその分は出金する



高い授業料で得たことといえば、大きく勝つためではなく大きく負けないためのマイルールを設定するということでした


今思えばそういった縛りの中でコツコツ努力するということは自分には向いてないんでやらないことこそが必勝法でしたけどね


結局いわゆるポジポジ病を治すことができず、コツコツと資産を増やせたときはあっても一気に焼かれる、また少額でコツコツリスタートしても結局は焼かれるという正に底辺トレーダーのまま何も変わらずFX界の養分から脱却とまではなりませんでした


借金を返すための副業はひたすらバイトで稼ぐことが最短で確実ではなかったかと今でも後悔しています。FXのように少額スタートでも一発逆転の利益を生む可能性はあるけど元本割れの可能性もあるものに生活資金や借金をしてまでやるべきではありませんでした。


そうしているうちに借入残高は減らないまま毎月の返済が厳しくなり、遂には新たな借入もできなくなりました…





借金を隠し通すために

最後の希望だったICOで売り時を逃し、有料サロンに入ってFXで一発逆転、負債をゼロにしてやろうと決意はしたもののその頃にはもう換金できる資産はほとんどありませんでした。


その代わり負債だけが大きく残りました


さて、この負債ですが、主にカードです。銀行系カードローン、クレジットカード、消費者金融などTVCMやネット、雑誌の広告、いろんなところでよく目にするやつです。


少し昔ではATMでキャッシングなどしてしまうと利用明細が自宅に郵送されてしまい、家族に郵便物を開けられてバレてしまうというリスクが非常に大きかったです。

また、銀行引落にして通帳に借入先など入ってしまえば即バレます。


時代は変わり、明細類の郵送をWEBでの確認へ切り替えることができるようになり、通帳に引落が記載されないようにコンビニATMで直接返済できるようにもなりました。ネットで銀行口座を開設し、ネットで口座へのキャッシング、ネットで返済までできるようになると借入や返済の証拠となるものを極力隠すことで内緒で借金をし続けてしまいました。


毎月の返済は翌月まで遅れることなく乗り切れていましたが、カードだけで10社くらいありましたので、万が一手違いで遅れてしまったときの対策もしていました。


届出の電話番号は自宅の固定電話でなく自分のスマホに


申込当初書いてしまった固定電話も後からネットでそこは削除したりもしました。


これで家に電話がかかってくることはない


不在の時でも家に見慣れない着信があれば折り返してしまうもの。コールセンターにつながったとしても機械音で会社名を名乗っていますからね。



口座引落しでもし遅れてしまっても2営業日以内くらいなら電話して延損金を再計算してもらい、すぐネットバンクから振り込めば督促状は届かない


信販会社だと銀行引落の実績が届くのは2営業日後くらいなんだそうです。引落不能のデータが受信されてしまうと自動で督促状が郵送となる仕組みらしいので、その前に信販会社の口座へ直接振込むことで督促状の発送を阻止していました。


ATMで直接返済できるカードの約定日は35日後


毎月15日や25日など同じ日に返済するようにしてはいましたが、1日遅れたとしてもカード会社からの督促の電話はまだ来ない。そうなる前にあっちを返して枠を開けて、空いた枠からこっちを返すといったこともしていました。

カード会社によっては借入は1万円単位というところもあり、その月分を返してすぐ借りれない場合もあるので、さらに5千円だけ余分に返済して1万円の枠を作るなど、今思えばやっぱり借金で頭がどうかしていたんでしょうね…目先の返済だけで周りが全く見えていませんでした。


自転車操業による返済の金策に走りつつ、借金の痕跡を残さぬよう悩む日々はとてもストレスでそう長くは続きませんでした