債務整理の記録〜任意整理から個人再生へ〜

仮想通貨、FX、ギャンブルなど家族に内緒で借金して返せなくなった底辺の話です。

個人再生申立の準備(必要書類)

任意整理で2回延滞してしまい、債権者が訴訟を起こして給与を差し押さえるという訴状が裁判所から届いたことにより自分にはもう個人再生しかないと追い込まれました


専門家と個人再生の申立について打ち合わせがあり、実はこのときになって初めて事務所を訪問することに


田舎から東京へ


交通費高え…


平日の朝、いつものように出勤すると見せかけて実は有休


約束の時間に訪問するには各駅停車では間に合わず、泣く泣く特急券を購入


お金ないのになんてことしてんだろ?


思えば仕事の関係で知り合いと顔を合わせたくなく、地元の法律事務所よりは遠い方がいいとネットで債務整理を相談できるところを探していたのですが、これが間違いでした


だって


結局は地元の裁判所に申し立てるんだもん


後になりますが、個人再生委員には申し立てた裁判所の近くの弁護士がなるので、わざわざ遠くの法律事務所にしてもあまり意味がなかったのてはないかと思います。まぁ幸いにも顔見知りではなく、とても良い先生だったのが救いでしたけど


訪れた専門家の事務所ですが、住所の通り都市銀行のビルに入っているので一見安心感はありそうですがそのフロアの入口は外から中の様子を伺うことはできず、監視カメラが数台設置されていて何やらただならぬ雰囲気


インターフォンで用件を伝えるといかにも都会のOLという感じの綺麗な女性が打ち合わせをする部屋まで案内してくれます


スタイルが良くて香水には詳しくないのですがとてもいい香りがしていたのをよく覚えています


どうせ田舎から来た借金まみれのクズとでも見下していたのでしょうけどね(もちろんその通り)


事前に持参するよう言われていた資料を元にあと何が必要かという打ち合わせでした


ちなみに用意した資料は


源泉徴収票

給与明細

通帳

自宅の登記簿謄本

住宅ローン返済予定表

水道光熱費明細

保険証券

車検証


これらの3年分、証券類は本人名義のもの全て


あと他にももしあればということで言われたのが


積立金の明細

有価証券

3年以内に相続した財産の明細


自分の資産を並べてみて思ったのは



負債しかねえよ






























































































任意整理で延滞すると

裁判所からの訴状によると訴えを起こした債権者はテレビCMでよく見るカードローン会社


長年有名芸能人を起用しているCMなので知名度はかなりあると思います。誰でも知っている都銀のグループ名が入っているので銀行系カードローンに思われがちですが実際はガチガチの消費者金融です。


専門家の補助者によると、このカードローンと日本一使われているという謳い文句のクレカは任意整理で支払いが2回滞るとすぐに訴訟を起こすので要注意とのことでした。


では裁判所から自宅に届いた訴状の内容とは?


・債権者の訴え

約束通りに支払がされていないので一括で全額返せ、返せないのなら貴様の給料を差し押さえるぞという内容


・債務の確認

裁判所より訴えを起こした債権者が提出してきた契約書や債務の明細に間違いがないか確認せよという内容


・裁判所への呼び出し

一括返済ができないのであれば指定された日に裁判所に出廷して債権者と話し合え(和解せよ)という内容


・出廷できない場合の対応

その日に出廷できない場合は債権者と連絡を取って答弁書を裁判所へ提出すればそれでよしという内容


画像などに残しておけばよかったのですが、当時はまだ家族へは内緒にしていて見つかるとまずいので写しも残さず専門家へ原本を封筒ごと郵送してしまいましたがこんな内容だったと思います。


もしこの訴状を無視して裁判所へ書類を返送せず出廷もしないとなるとどうなるのか?


給料差押ぇ〜


これは誰だって避けたい事態です。だって勤務先にバレてしまうわけですから。しかも給料がカットされてしまえば家族にだってすぐバレます。


結局、自分の場合は裁判所への対応は専門家に全てお願いすることにしました。訴状をそのまま専門家に転送しただけで書類はなにも書かず、裁判所へも出廷していません。


ただ、その後も任意整理の返済が正常化しなければ他の債権者も同様に訴訟を起こし、裁判所からの訴状が次々と自宅に届いてしまうので任意整理から個人再生へ方針を変えるしかなくなり、そうなれば家族へ隠し通すことは不可能となるのでついに「詰んだ…」と力尽きたのがこの時でした。


専門家とは訴状にあった約1ヶ月後の出廷すべき日をさらに2ヶ月延長し、その間に個人再生の申立をする準備をすることを確認して訴状の件は落ち着きました。









任意整理始まる、でもやっぱり返せない

専門家への報酬を約半年かけて積み立てし、その間債権者との和解も終わっていたらしく、そこから5年をかけて任意整理による返済が始まりました。


報酬を積み当てている間はどうにか毎月末の支払日に振込をしていたので、特に専門家とのやり取りはありませんでした。


いよいよ返済が始まるというときに債権者からは1社だけ和解後の返済について契約書や同意者のようなものが来ていた程度でした。

そこで初めて知ったのですが、返済する総額の内訳に最後に支払ってからいつまでだかの延滞遅延金も含まれており、それも大層な金額…何だよこれって


今思えば専門家から和解の進捗についてどの債権者と和解したとか、和解した結果毎月の返済金額はいくならになるとかそういったものは一切連絡がなく、一般的にこちらからまめに聞かなければ教えてもらえないものなのかはわかりませんが、とにかく積み立てと同じ金額を振り込んでいけばいいというスタイルに「本当にこの専門家でよかったのか?」と改めて不信感を持ちました


でも、毎月の返済額総額を専門家の口座に振り込み、専門家から各債権者へ振り込まれるという方式は自分の場合だと債権者が10社チョイあったので振込の手間やそこにかかる振込手数料を考えれば振込は月1回・1ヶ所だけで済む方が払い忘れや家族バレのリスクはかなり軽減できたのでこれはこれでよかっとは思います。


しかし、任意整理が始まる頃には既に心が折れており、返済は最初の2〜3回はどうにかできたものの、それ以降は振込ができなくなってしまいました。


任意整理で延滞となると1ヶ月分なら多分大目に見てもらえるとは思います。追いつけるように頑張れば債権者からの督促の電話や郵便物が直接自分に来ることはありません。専門家の方へは行くのでしょうが…


しかし、延滞が2ヶ月分となるともう後がありません。債権者にもよるのでしょうが、3ヶ月となる前に手を打ってきます。


それは訴訟です


実際に裁判所からの郵便物を受け取ったときには自分がしている事の重大さを思い知らされました